2020/07/04私たちがかかわる「鉄」は地球の生命の源です
鉄は生きるエネルギーを生み出します。他の元素と結びつきやすく合金化も容易です。また有機物とも結びつきやすく生物の進化にも不可欠の存在となっています。
鉄は酸素と結びついて生物の体内を移動して体内のあらゆるところに酸素を運びエネルギーを生み出してくれます。
その代表格が鉄タンパク質である血液中の「ヘモグロビン」です。
哺乳動物は酸素呼吸しますが鉄の力を利用して酸素をエネルギーとして使えるようにしているわけです。
生物にとって必要不可欠である酸素ですが、あまり多いと細胞組織まで傷つけてしまいます。活性酸素と呼ばれ、その毒性は多くの人に知られています。
活性酸素は過酸化水素に分解され、さらに鉄とタンパク質から出来ている「カタラーゼ」という酵素によって水と酸素に分解されます。
このとき形成された酵素、カタラーゼが鉄単体での100億倍もの過酸化水素水の分解を助けてくれます。
このように鉄は生物の進化において体内の酸素をエネルギーとして有効利用するとともに、余分な活性酸素を無害化してくれる相反の働きを持ち、生物の進化に不可欠の要素になっています。